何度も考えて出した半年前の自分の選択。


それを今更後悔したって遅い。



毎日のようにアパートにやってくる借金取り。


母親からの仕送りも断たれ、家賃すら払えなくなった。


生きていくことすらしんどい毎日。




でも、姫には最後の最後まで知られなくなかった。


そんなことで悩む弱い俺を。


姫は弱い部分を見せてっていってたけど、結局話すことはできなかった。



そして、俺はあの街を離れる覚悟を決めた。


前々から母親の親戚にあたるおじさんとおばさんに何度も誘われていたから。


『うちにきなさい』って。


子供に恵まれなかった二人は俺を快く引き取ってくれた。