キスフレンド【完】


「……――しないで?」


「え?」


「あんまり優しくしないで?優しくされると、勘違いしちゃいそうだから」


「勘違い?」


「そう。あたし、紫苑が……――」


紫苑が好き。



そう言いかけた時、紫苑はあたしの唇に人差し指を当てた。


「ごめん、今は聞けない」


「どうして……?」


「ごめん」


紫苑は視線を足元に落としながら力なく謝った。