「シロぉ……シロ、目、開けてよ……!!死んじゃダメだよ!!」 姫は大声でシロの名前を呼びながら、シロの体を揺する。 徐々に冷たくなっていくシロの小さな体。 「姫……、シロはもう」 姫の手を掴むと、姫はうなだれながら「なんで……止めるの?」と力なく呟いた。 「シロのこと、ちゃんと見送ってやろう」 「紫苑……」 姫は目からボロボロと涙を流しながら唇を震わせる。