―――…… 「そっか。じゃあ、もう泊まりにはこないんだ?」 紫苑の家に着いて、さっきまでの事を説明すると、紫苑はシロの頭を撫でながらそう尋ねた。 「シロが来てって頼むなら、また泊まりに来るよ」 「シロじゃなくて、俺が頼んでもきてくれんの?」 「……くるよ」 「へぇ。それならいいけど」 あたしがそう答えると、紫苑は満足そうな表情を浮かべてシロを抱き上げた。