「姫、そろそろ帰ろっか?こっちにあるのってラブホだけだから」 しばらく歩くと辺りに人はまばらになっていて。 目につくのはイチャイチャしているカップルだけ。 この先にあるホテル街に向かう途中のようだ。 「だね」 小さく頷くと、紫苑は繋がれている手にギュッと力を込めた。 「それとも、俺らもいく?」 「え?」 顔を上げると、紫苑は好奇心丸出しの瞳であたしを見つめていた。