「……それ、本当?」 「俺、嘘はつかないから。信じていいよ」 「そういうこと、自分で言うかなぁ……」 姫は溜息交じりにそう言うと、クスッと笑った。 姫に悩みがある様に、俺にも悩みがあって。 もしかしたら、シロにもあるのかもしれない。 傷付いた者同士が集まって傷の舐め合いをする。 弱い者同士が集まって自分の居場所を見つける。