―――――…
――――――――…


「うえーん」

「うざい、。超うざい」

「うえーん」

「泣きまねやめろ、うざいから」


ぐすん。


「で、何で本当に俺んとこ来るんだよ」

「だって…。寿人(ヒサト)私のこと好きじゃん」

「…!!おま、っ本当むかつく!!」


ばっかじゃねーの!!

顔を真っ赤にして怒る寿人。それが照れ隠しって分かってるよ、私。


もうお前知らね!そう言って突き放されたのはずいぶん最近だけど結局私が愚痴をはけるのは寿人しかいない。


小さいころからずっと一緒で、小さいころからずっと私が好きな寿人しか。




「私には、寿人だけだもん」

「それ、水瀬にも言ったんだろ。アホか」

「と、言いつつ照れてるのはどこの誰よ」

「お前ほんとドSだよな」



はぁー、と呆れた寿人がついたため息は余計私たちの気持ちを重くした。