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一人で住むには贅沢な薄暗い部屋に倒れ込む。


母親はいない。いや、いるけど今その位置にいるのは『義理』の存在。


父親は中小企業の社長。わざわざ地元を離れてこの高校に入ったあたしにマンションを用意してくれた。


別に、逃げたかったとかそんなんじゃなくて、かっこいい言葉で表す位ひねくれてる訳でもなくて、ただ単にあたしの居場所を見つけられなかったから。



大人になれば、変わるのかな。



『おまえさ、大人になりたいガキの目してる。俺の若い頃にソックリ』



先生は適当な口調で、あたしを見つめた。


『我が儘、付き合ってやるよ。おまえが本気を見つけるまでな』



先生の言葉は難しい。



本気?



見つけたらあたしは何か手に入れられるの?