もうこんな面倒くさい事たまらない。元々気が短いあたしの我慢は限界で、廉に何度も『いい加減にして』なんて言ったか分からない。だけど言葉で通じる相手じゃなかった、宇宙人と会話してるみたいで頭が痛い。廉は、基本的に拒まれた事がないんだと直感する。
だから、拒むあたしが面白いんだろ。
それなら、一番手っ取り早い方法で。
『あなた蓮咲廉なんだってね?ヤりたいんでしょ?別にいーよ』
『蓮咲廉』ってゆう名前をブランドみたいに扱えば、こいつはきっと気分が悪い筈。
そう思ったあたしが甘かった。
『うん♪じゃあそうと決まったら今からサボろ』
あっさり、頷いて廉は午後からの授業を放って、あたしを連れ出した。

