嘘と苺とショートケーキ 【短編】



『今、授業中だよ』



笑いながら言うと、ナオは顔を赤くしてカッターシャツの襟元を軽く直した。


冬薙さんも、短いスカートを更に短くしようとしている。


…ああ、なるほど。


最近の若い子は付き合ってすぐ、事に及ぶモノなの…?


って、あたしも若いよ!



「あはは…」



苦笑しているナオの傍らでは、冬薙さんが面白くなさそうに口を尖らせていた。


……全く可愛く見えないのは、あたしだけ?



「尚武ってば激しいんだもん。髪が乱れちゃった」


「っ、麻理子!」


「えへへ、言っちゃった」



ぺろりと舌を出して笑っているこの女―――冬薙 麻理子。


さすが、手を出すのが早いとは聞いていたけど。


つい1時間前は“邑瀬くん”だったのに、もう“尚武”になってる。





……あれ?