嘘と苺とショートケーキ 【短編】



ナオに呼ばれたこと、それからフラれて屋上に逃げ込んだこと。


そこで呉暁に会って、ナオと冬薙さんを目撃して、泣いちゃって、愚痴を聞いてもらって、キスしちゃって。


全部包み隠さず、藍依と彰哉くんに話した。


…さすがに、呉暁の好きな人の話はしなかったけど。


2時間目は自習で先生がいないとのことで、彰哉くんに勧められ誰もいない教室に入った。



『………って、ことなんだけど……』



おずおずと顔を上げると、藍依がギリギリと拳を握り締めていた。




殺されるっ!?




身を護るべく、頭上でサッと腕を交差させた。


……いつまで経っても攻撃は来ない。


不思議に思って藍依を見ると、彰哉くんに羽交い締めにされていた。




ええええっ!?