嘘と苺とショートケーキ 【短編】



藍依の後ろから、ひょっこりと彰哉くんが現れた。



「なっ…なんだと!?偉そうに解ったようなことを言うな!じゃあなんだ、月菜がいなかった理由を言ってみろ!!」



藍依が彰哉くんを睨みながら、吐き捨てるように言った。



「邑瀬にフラれたんじゃない?」



ドキーンッ!



『そ、そそそそそんなことは…!』


「あ、図星か。大丈夫だよ、俺は誰にも言わないから」


『ああ助かります……って違うから!いやそうなんだけど違うから認めないから!』



首を左右にブンブン振ると、彰哉くんが小さく笑った。



「倉眞さん面白いよね、相変わらず」


『えっ!?話変わってるし!ちょ、彰哉くん!』


「くっ…彰哉如きに当てられた…!」



あたしが慌てている隣では、藍依が悔しそうに唇を噛んでいた。


…って、そんなこと言ってる場合じゃなかった!




『ああああ藍依ーっ!!ど、どうしよう!?』


「はっ!?な、何事だ一体!」



『……じ、実は…』