高速戦闘で視界から何度か姿を消した。


アカネの部下達は手を出さない。


いいや…出せない。


戦っているアカネに当たる可能性があるからだろう。


大きな衝撃音が響いた。


音のした方を見ると、アカネが倒れていた。




「アカネ…」




部下達はアカネが起き上がるまで、アイドに攻撃をした。


一気に攻めたが、一瞬で倒された。


高速戦闘に入れない人が、戦いに向かってもやられるに決まっていた。


それでもアカネが立つ時間を稼ぐために戦っていた。


アカネが立ちあがると、今まで立っていた部下達は倒れた。




「不思議な感覚だろ。自分と同じ能力と装備を持つ者と戦う気分は」


「…」


「高速戦闘が君の持ち味だ。
強みといってもいい。
だけど、それがなくなれば脆いもんだ」