私が起き上がると、アイドを止めようと接近戦部隊が向かって行った。


アイドは次から次に倒していった。


森下先生は頭から血を出しながら私の方に来た。


私達は向かい合った。




「ナナミさん、君は逃げなさい。
彼の目的は私だ。
私が時間を稼ぐ間に君はほかの避難者と病院を抜けなさい」


「森下先生…」


「彼がどうしてここに来たのかはわからない。
だが目的が私になった以上、彼を止められる状況を私しかいない」


「それはだめよ。先生は悪くない」


「いいんだ…このことを総長に…」




森下先生の後ろにアイドがいた。




「遅い」




グサッ…




向かい合った森下先生の後ろから刀を刺した。


私は森下先生のお腹の部分を見ると血の流れた黒い刀の先が見えた。




「森下先生――――」