「ドライブシステムの装備で強化した攻撃だ。
超越者でなければ防ぐことができない」


そこからは攻撃の荒らしだった。


今、攻撃しているのが本当にこの病院の医師なのかと疑問に思うほどの攻撃だった。




「攻撃止め」




森下先生の指示で攻撃は終わった。




「陣形を崩すな。突撃部隊は待機」




砂煙が激しい。


アイドの姿が見えない。


緊張の時間が流れた。


私を支える看護師の腕からも緊張が伝わった。





「痛いじゃないか」




アイドの声がした。




「総員、攻撃再開」





森下先生が再度指示した。


医師達は攻撃の準備に入ったが…


砂煙から竜巻が造られた。


一瞬で砂煙が消えた。


竜巻の中心にアイドがいた。


来ていた服はボロボロになり、頭と顔から血が流れていた。




「さすがに効いたよ。痛いなー」




アイドの身体から煙が揚がった。


徐々に傷口が塞がっていく。


煙が消えると刀を横に持ちあげた。




「お返しだ」




刀を振るうと、大きな風が起きた。


医師や看護師、森下先生、それに私は勢いで吹き飛んだ。