NO.1
数年前、『C』のメンバーが狙われたときに伊藤君を狙ったと報告で聞いた。伊藤君は友人の助けがあり、生き残ることが出来た。


友人は戦闘中に死亡となった。


『G』の組織とつながりがある多才能力者は度々報告書で存在は確認していた。ただ、NO.1の存在は報告書で一件しか携わっていない。









NO.1:アイドは再び歩き始めた。


私は持っていた緊急信号のボタンを押そうとした。


ポケットに閉まった装置にあと少しで触れるところで、私は固まった。



アイドの能力だろうか…




「させないよ」




私は固まった状態でベンチに座っていた。


男は目の前まで来た。




「報告で聞いている。確か、NO.4が君に会いに来たよね。
二度も同じ手をさせるわけないだろ」




私は身体が動かず、返事が出来ない。



NO.4
彼は私を殺害するために送り込まれた多才能力者。
その時、私は緊急信号を送り、『W』に助けを呼んだ。
すぐにアカネのお父さんが来て逆に殺害した。





男は私の頭に人差し指を当てた。








バン…







人差し指から放たれた粒子が頭に当たった。


当たった衝撃がわずかに響いた。


同時に頭の中に映像が流れた。