私が現場であるビルに向かう途中、ビルから光玉が出た。






それは遥か彼方へ飛んでいくと同時に大きな爆風を生んだ。







周囲の人達は瞬時に伏せた。






私も伏せた。









一般人の一人が光玉の飛んだ方向を指さした。






私達はその人に導かれるように視線を向けた。






山の形が変わっていた。









周囲の人はお祭り騒ぎから一変して悲鳴に変わった。







私はミコト君の能力が完全に戻ったのだと確信した。













早く戦いを止めなければ…











ミコト君と約束をした。










だけど、状況は最悪のものとなっていた。













ビルから二人の姿が見えた。








高層ビルのため、誰なのかはわからない。










暴れる二人…













周囲の人は声を出さずに二人の戦いを見えていた。




















理解できない戦いだと周囲の人々は考えているのだろう。










一人一人に才能があり、能力値がある。










平等に力がある。




















それでも…













これほどの戦いができる者が世界に何人いるだろう。

















そのすさまじい戦いを目撃したのだ。