私達は町に戻った。










町では事件で騒がしかった。








ミコト君が伊藤君を助けに向かった。












ミコト君の能力が戻りつつあるのなら、助け出すことができる。











もし、能力が暴走しても約束をした。











世界を滅ぼさないと…











私はミコト君の姿が見えなくなるまで見つめた。













その時…














「藤沢ナナミさんですね…」














私は振り向くと、黒いスーツの男が立っていた。











「あなたは…」










「『W』の者です。
あなたを保護するために参りました」










そういうと男は私の腕を掴んだ。












「離してください」










私は大声で叫んだ。












「我々『W』はあなたが必要です。
超越者の暴走後、世界は混迷の闇へ向かう。
その後、世界を導くのはあなたです」












私は暴れるのを止めた。












「どういうこと…」











「我々の総長はあなたが導いた答えから行動しました。
総長の命と引き換えに世界を再生させる」












「私はこんな結果を導いてない」














「あなたは超越者が暴走すれば世界を破壊できると話した。
我々はその言葉を信じて実行しました」












「そんな…」