「君を信じる。
それに動くのは我々『W』だ。
君の想像したものを実現させる」












「それって…
私の指示通りに動くことになります…
私があなた達に間違えを教えても行動するのなら…
あなたは部下の命を私に預けるつもりですか」














「その通りだ。
そのために、極秘資料も含めた資料をこの部屋に集めた。
最適な結果を導いてもらうために」











私は立ちあがった。










「どうした」








「帰ります」












私はドアを開けようとした。













「言い忘れていたが、『藤沢ナナミ』が指示を出さない場合、我々は最後の手を打たせてもらう」















私はアカネのお父さんを見た。














「最後の手とは…」














「我々は理性を捨てさせてもらう」












「…」













私はもとの場所に戻った。












「ありがとう」












アカネのお父さんは笑みを浮かべた。










「始めに一言言わせてもらいます。
私が協力するのは今回だけです」









「結構だ。
『藤沢ナナミ』が想像したものを軸に我々は新たに世界を変える」