HFへ着くと、伊藤君、ミコト君、アカネに山本君がいた。







山本君がいたのには驚いた。











部活が忙しくて、校外で会うのは初めてだからだ。










私が席に着くと、伊藤君が話し始めた。

















『大事な話がある』












そう言って私を呼び出したけど、終わって家に着いた時には『何が大事なのかはわからなかった』















『世界を変える』














本の世界ではそんなことはどこにでもある話だった。















物語は正義と悪、それら二つの思いを描きながら描かれるもの。










生と死を体験しながら変えて行くストーリ…














そんなことを伊藤君もやろうとしているのかと考えさせられた。


















日曜日になり、私は予定された集合場所に向かった。











その後、伊藤君の行動を見た。














世界を動かしたい気持ちは伝わった。













けれども、無意味としか言えなかった。






















『世界を変える』気持ちは伝わる…




















でも、変える必要がない。
















その結論が出た。