私達は朝日が昇るまでクラス会を続けた。








朝日が昇るとともにクラスの皆も疲れて眠りに入る人が大勢いた。







もう数人しか起きている人はいない。












自由に飲み、自由に寝る。










自由に話す。










自由に…
























そんなクラス会の中で私達は五年ぶりに話した。






「こうして、五人全員が揃うのも十年ぶりだな」







グラスに入ったウィスキーを飲みながら伊藤君が話し始めた。








「あの頃はまだ若かったな。
こうして十年経って昔を振り返ると恥ずかしいとさえ思えるよ。
でも、そんな俺に付いて来てくれた皆に感謝したい」













「マサ、それは私だってそうよ。
こうして『W』のボスをして十年経つけれども、あなたがいたから私は今もボスを続けられる。
あなたがいたから私は目標を持つことが出来た」















「ありがとう。
アカネには昔悪いことをした。
詳しい説明もせずに突然、『W』を継がせてしまった。
それでも付いて来てくれた。ありがとう」















「伊藤、飲みすぎじゃないか」













「いいんだ。
山本。今日は少し飲みたい気分なんだ」