私達は病院のフロアーを抜け、入口に向かった。
私達の道を防ぐように森下先生がアキトを抱いていた。
私は森下先生のそばまで寄った。
「先生、アキトのことを宜しくお願いします」
森下先生は小さく頷いた。
「ナナミさん、何かあればすぐに連絡しなさい。
君はもう、君だけの命じゃないんだからね。
ミコト君も分かっていると思うが…」
「森下先生…わかっています」
私はお辞儀をしてその場を抜け、病院を出た。
病院を出ると、車が一台停まっていた。
夫が車の扉を開け、私は車に乗り込んだ。
運転手は何も言わずに、目的地へ向かった。
「ナナミ…今日は仕事をしないから…ずっとそばに居る」
「ダメよ。私一人のために『ヘブン』の皆に迷惑がかかる」
「それでも、僕はナナミのそばに居る」
その後は何も話さなくなってしまった。
年々、『ヘブン』への攻撃が活発になってきていた。
そのために一人で戦いをしていた。
私の前では弱さを見せたくないのかもしれない。
私は結婚してから一度も夫が弱音を吐いているところなど見たことがなかった。
それでも見ていれば感じられた。
もう、一人で戦うには限界があるのと…
それでも、皆のために戦い続けた。
私達の道を防ぐように森下先生がアキトを抱いていた。
私は森下先生のそばまで寄った。
「先生、アキトのことを宜しくお願いします」
森下先生は小さく頷いた。
「ナナミさん、何かあればすぐに連絡しなさい。
君はもう、君だけの命じゃないんだからね。
ミコト君も分かっていると思うが…」
「森下先生…わかっています」
私はお辞儀をしてその場を抜け、病院を出た。
病院を出ると、車が一台停まっていた。
夫が車の扉を開け、私は車に乗り込んだ。
運転手は何も言わずに、目的地へ向かった。
「ナナミ…今日は仕事をしないから…ずっとそばに居る」
「ダメよ。私一人のために『ヘブン』の皆に迷惑がかかる」
「それでも、僕はナナミのそばに居る」
その後は何も話さなくなってしまった。
年々、『ヘブン』への攻撃が活発になってきていた。
そのために一人で戦いをしていた。
私の前では弱さを見せたくないのかもしれない。
私は結婚してから一度も夫が弱音を吐いているところなど見たことがなかった。
それでも見ていれば感じられた。
もう、一人で戦うには限界があるのと…
それでも、皆のために戦い続けた。