ガイダンスでは予定された授業通りに行われた。


三日間で基本知識をそれぞれの教官から学ぶ。


食糧調達方
武器の作り方
猛獣との戦い方
チーム協力論
………


30種類の授業を行った。


選抜部隊の皆は山本君のルール通りに『時間厳守』を守った。


これらの知識は環境の無い状態では非常に役立つと考えた。


そのため、必死になって勉学に励んだ。












私はアカネ、ヨシトさんと一緒に授業を受けた。


ご飯を一緒に食べて、休み時間に話して………


互いに励まし合った。


山本君はガイダンス以降一度も姿を現さなかった。










三日間が過ぎた。


最後の授業の教官が出て行くと、同時に施設の係員が教室に入ってきた。




「皆様、お疲れ様です。これから特別訓練会場へ移動します。
部屋に戻ること、荷物を持つことを禁じます。
必ず手ぶらで教室を出て、指定された場所まで移動をお願いします」




教室に来た二人の係員は大きな声で話した。


突然の誘導に私は驚いた。


アカネはこのことを知っていたのかと思い、顔を見た。


アカネ達も戸惑っていた。




係員の指示通り、皆は立ち上がり、ノートや教科書などを持たずに係員に付いて行った。


私たちは皆の後方にいた。


移動の中、アカネに話しかけた。