私が『C』に入った理由は夫の持つ力が怖かったからだった。


でも、世界を滅ぼす可能性のある人を放ることはできない。




夫との出会いは偶然だった。


もし、祖父が亡くなった時に、両親に話さなければ…

もし、私の病院巡りであの日よりも早く行っていれば…

もし、入院時に病室を出なければ…

もし、出会ったときに何もしなければ…

もし、高校を私立青竜学園に進学しなければ…

もし、クラスが同じではなかったら…

もし、夫に話しかけられなければ…


偶然と偶然が重なり、私と夫は出会った。






出会ったからには…

力を知っているならば…

私には責任があった。






『世界を変える』力と『世界を変える』思い


二人の男が世界を動かす。







高校生の頃は、自分自身の持つ力など世界にとっては『無力』と考えていた。


世界を変える必要がないと感じていた。


だけど仲間と携わり、『C』と『W』で仕事をする中で多くの人が私を必要としてくれた。