アイドが黒い刀を振ると同時にアカネは持っているナイフを盾にした。
アカネの持つナイフは弾かれ、地面に飛んだ。
左手の銃を構え、アイドに撃った。
弾が尽きるまで撃った。
全ての弾はアイドに当たったが、身体に当たる前に止まった。
アイドはアカネを蹴飛ばした。
腕を抑え、地面に倒れた。
アイドはアカネに背を向けた。
先程造った椅子に再び座った。
腕を抑えながら、アカネはアイドを見た。
「だから言っただろ。君が勝つことはないと」
アイドは空を見上げ、あくびをした。
「…目的は何」
「目的か。彼女に聞いてくれ」
アイドは私を見た。
私はアイドの顔を見なかった。
「ナナミは関係ない」
「そう」
アイドは椅子から動こうとしない。
ただ、弾いたナイフを見ていた。
「そのナイフ、『キャンセラー』付きか」
「…そうよ」
「俺と戦ってみた感想は」
「別に…」
「嘘だろ。
始めの攻撃で気付いたはずだ。
だから尋ねたんだろ。
『多才能力者』かどうかを」
「…」
「薬のおかげで、『キャンセラー』を無効化にした。
さらに能力の幅も広がった。
制御もできる。
さらに俺と同じ奴があと一人いる。
この状況で、なぜもっと早く行動しないのか、なぜこんな場所を奇襲場所にしたのか。
不思議に思わないのか」
アイドはポケットに閉まった右手を出し、頭を掻いた。
アカネの持つナイフは弾かれ、地面に飛んだ。
左手の銃を構え、アイドに撃った。
弾が尽きるまで撃った。
全ての弾はアイドに当たったが、身体に当たる前に止まった。
アイドはアカネを蹴飛ばした。
腕を抑え、地面に倒れた。
アイドはアカネに背を向けた。
先程造った椅子に再び座った。
腕を抑えながら、アカネはアイドを見た。
「だから言っただろ。君が勝つことはないと」
アイドは空を見上げ、あくびをした。
「…目的は何」
「目的か。彼女に聞いてくれ」
アイドは私を見た。
私はアイドの顔を見なかった。
「ナナミは関係ない」
「そう」
アイドは椅子から動こうとしない。
ただ、弾いたナイフを見ていた。
「そのナイフ、『キャンセラー』付きか」
「…そうよ」
「俺と戦ってみた感想は」
「別に…」
「嘘だろ。
始めの攻撃で気付いたはずだ。
だから尋ねたんだろ。
『多才能力者』かどうかを」
「…」
「薬のおかげで、『キャンセラー』を無効化にした。
さらに能力の幅も広がった。
制御もできる。
さらに俺と同じ奴があと一人いる。
この状況で、なぜもっと早く行動しないのか、なぜこんな場所を奇襲場所にしたのか。
不思議に思わないのか」
アイドはポケットに閉まった右手を出し、頭を掻いた。