…星が小さな彼らを見下ろしてこれから彼らにふりかかる不幸を見届けようというようだった−−−



 外人は宴を開いた。

 来た者一人ひとりに丁寧にお辞儀をすると飲み物を勧めた。

 皆、すっかり楽しくなった。

 言われるがままに踊り明かした。

 でも烏猫の主人は違った。

 楽しくなんてなかった。

 何故だかはわからない。

 でも、無性に家に帰りたかった。

「私はもう失礼するとしよう」

 烏猫も賛成だった。

「まだ、いいではないですか」

「せっかく楽しいこの宴、我々と一緒に過ごしましょうよ。」

 参加した客が次々に言う。