−−−−…

「おだ−?あれ、おだは?」
あれからさらに1年が経った。
おだも女性も自然の節理に従って歳を重ねていった。

「歌の練習したいんだけど…。」

魔法は消え、おだもようやく幸せを手に入れた。

「あ、いた−。」

彼女の怪我は大した事がなく、軽く喉を火傷したがすぐに回復した程度だった。そして



−−−僕と君が共に生きる事。
彼女の願いは意外な形で実現していた。
また巡ってきたこの季節。
いつもと違う心地がしたのは気のせいではないだろう。


「練習がしたいの。ピアノ、弾いてくれる…?」

もちろん。
今日も君の隣で…



おわり