クラスのみんなも、もちろん見舞いに来てくれる。



「優枝って入院する数、多いな…」





 …早く目、覚ませよ?




 俺はいったん家に帰る。







 家の近くまで行くと見慣れた嫌な奴を見つけた。




「おい。黒田」

「あっ……蓮君っ」

「…優枝…目覚まさないんだけど?」

「そんなこと言われても」



 私には関係ないとでもいうような顔してる。




 ふざけんなよ。




 
「目を覚ます気配もないの?」

「まったく」


 ピクリとも動かねぇよ……。



 聞こえるのはリズムのいい機械音だけ。




「そう」



 それだけいうとスキップをして去っていった。





 どうかしてるんじゃないか?