だって……下には蓮と塚本さんが見えた気がするんだもん。





 予想通り蓮は居て…私をうまくキャッチしてくれた。




 最後は支えきれなくて倒れたけど。





「優枝……おかえり」

「…蓮っ…」




 蓮の変わらない笑顔を見た途端、涙があふれた。




「…警察呼んであるから…帰ろう?」





 よかったっ…よぉ……。



「…お金は…?」

「振り込んであるわけねぇじゃん…優枝が一生懸命働いた金を無駄にするなんてありえない」




 同じこと考えてたみたい。




「ニセの口座作ったんだよ」

「…さすがだね…」