「さすが優枝ちゃんー、何も勉強してないんでしょ?」



 夕菜ちゃんが大きな声でそう言った。



「え、優枝…マジで何もやってねぇの?」

「…話し聞いてなかったんだもん…」

「バカだろ」




 私と夕菜ちゃんと蓮と歩夢君でにぎわってる。




 周りはなぜか唖然。



「ん? あれ…みんなどうしたの?」

「…笠間さんって…バカそうなのに…なあ」

「あぁ…抜けてそうなのに」



 バカに見えるのかなぁ…?



 まぁ、バカなのかもしれないけど。



「優枝は天才だから。ま、お前らの言うとおり抜けてるんだけど」




 蓮はそういって笑ってる。



「わっ、私でよかったら…いつでも教えるんで…聞いてください」




 バカにされるのは嬉しくないから、必死で話題を変える。



「よろしくー♪ 期待してるー」

「期待は…っ…答えられるように頑張ります」