蓮は電話でいろんなことを気にかけてくれた。


『大丈夫か?』

『もうすぐだから』

『やっぱ泣いてんじゃねぇの?』


 蓮の言葉が一つ一つ頭にしみ込んでくる。


 

「できたぞー」


 蓮が作ってくれたのは和風リゾット。


「おいしそう…だけど食べれな」

「食え」

「…はぃ…」

「ほら」



 え…。


 あーんですか…?


「どうした? 食えよ」

「うん…」


 ―――――パクッ

「美味いか?」

「…うん…おいしい…」


 そういえば蓮ってなんでもできるんだった…。



 料理もできたんだ…。