脱力感がいっぱいの状態で学校から出た。
「まだ痛む?」
ぬくもりを感じる左手のほうから聞こえる声。
「…ちょっとね…」
「病院行くか」
蓮はそう言うとくるっと方向を回転させてさっきまで通ってきた道をもう一度歩きだす。
「大丈夫だよ」
「俺が心配だから大丈夫じゃない」
病院について受付に向かった。
「診察券はお持ちでしょうか?」
「持ってねぇな…」
「お作りしましょうか?」
「いや…いいです。ここって笠見財閥が経営してる病院だよな?」
「あっ、はい」
なぜか顔つきが変わった看護婦さん。
「んー…そこの令嬢と次期跡取りだけど…金んなに持ってねぇし…親父から引いといて」
「えっ!! しっ、失礼しました!! 優先でよろしいですか!?」
「いい…先に待ってる人結構いるし順番くらい待つから」
そう言うと近くにあった椅子に座った蓮。
私もゆっくりとその隣に座った。
「まだ痛む?」
ぬくもりを感じる左手のほうから聞こえる声。
「…ちょっとね…」
「病院行くか」
蓮はそう言うとくるっと方向を回転させてさっきまで通ってきた道をもう一度歩きだす。
「大丈夫だよ」
「俺が心配だから大丈夫じゃない」
病院について受付に向かった。
「診察券はお持ちでしょうか?」
「持ってねぇな…」
「お作りしましょうか?」
「いや…いいです。ここって笠見財閥が経営してる病院だよな?」
「あっ、はい」
なぜか顔つきが変わった看護婦さん。
「んー…そこの令嬢と次期跡取りだけど…金んなに持ってねぇし…親父から引いといて」
「えっ!! しっ、失礼しました!! 優先でよろしいですか!?」
「いい…先に待ってる人結構いるし順番くらい待つから」
そう言うと近くにあった椅子に座った蓮。
私もゆっくりとその隣に座った。