*次の日*

「優枝ちゃん!!」

「…!!」


 夕菜ちゃん!!


 歩夢君も!!



「蓮から聞いたよ? 声が出ないんだって?」


 うん。 と頷く。


「そっかぁ…でもねっ、私たちはテレパシーでお話しできるもんね!!」


 そう言ってケータイを振って私に見せる。


「なるほど…メールだ!! 優枝ちゃんもメールならできるでしょ?って」


 歩夢君が説明してくれた。



 

 ん…でも…池に落ちたときにケータイが壊れちゃって…。




 そう言いたいのに言えない。




 それが通じたのか夕菜ちゃんが紙と鉛筆をだしてきた。



「ここに書いて?」


 ゆっくりと笑う夕菜ちゃんの手元にある紙に鉛筆で書いた。




『ケータイは池に落ちたときに壊れちゃった』って。