ふと、目が覚めたのはメールの受信音がなってだった。 メールは2件。 「あ………。」 よりによって紅くんとひかりだ。 開きたくない。 その思いを必死に振り払って、あたしは1件ずつメールを開く。 『仕方ないからメールしてやったよ。 バカは風邪ひかないって理屈をひっくり返してくれたね。 とっとと治して、早く学校戻ってきな。 ひかり』 ひかり普通だ。 そっけないとこも、さりげなく心配してくれるところも…… やっぱり、納得いかないよ………。