約束の時間よりも1時間早く着いてしまった。 すでに外は真っ暗で、公園のベンチも寒々しい。 ベンチに腰をかけたあたしは、夜空を見上げた。 どんよりとした雲が空を覆って、今にも雪が降りそうな感じだ。 「ホワイトクリスマス、か。」 篤人のほうはどうなったんだろう……。 まぁ、そこそこモテるから、オッケーでももらって、スキップしながら帰ってくるんだろう。