美紀に逢いたい。 全部投げ出してわたしも両親のところへ行きたい。 「どうしたの?」 わたしは、無意識に美紀に電話をしていた。 「ううん。何でもないよ?」 「うそ。今から行くから!待ってて!」 美紀は、いつもわたしのうそを見抜いて気を使ってくれる。 美紀の優しさがただ嬉しかった。