ホームルーム開始のチャイムが鳴る。 私は、いつものように席に着き、いつものように彼を目で追った。 彼のクラスは隣。だから急ぎ足で教室を出てしまった。 追っていた目は行き場をなくし、自然と下を向いてしまう。 肌に触れるメガネをは、いつもより冷たく感じた。