「俺が取りにいってくる」 そう、言った。 あいつん家はわかるし、お姉さんがいれば一応顔見知りだ。 「はぁ!?人ん家入るき!?」 ほのかがギャーギャー騒いでる。 お前がそもそも忘れてくんなよ、ばか。 「だったらお前も来い、こねぇなら一人で行ってくる」 俺がジャンパーを着る。 ほのかは焦ったように 「わかったわかった。行くから待って」 ほのかはジャケットを着直しだした。 そう。 ていうか、お前来なかったら絶対意味ないから。 …なんて、言ったら殺されるから秘密だけど。