「なんだよ?」 こっちを見てくるその子はすごいニコニコしてる。 「ちょっと面白くて」 赤い口がちょっと緩む。 黒髪がさらっと揺れた。 って笑われてていい気分しねぇな。 「んだよ?なんか用?」 俺がいらいらしながらそういうと 「まぁまぁ」 と近づいてきた。 なにがまぁまぁなんだよ。 俺が立とうとすると洋服の袖をきゅっと持たれて 「もうちょっと居なよ」 は? なんで居なきゃいけねんんだよ。 「居てくれなきゃほのかちゃんに言っちゃうよ? ひかる君がほのかちゃんのこと好きってこと」