「どっから仕入れてきたんですー?」

…拓真も、人を食材のように扱うんじゃない。

「いや~、我ながらいいことしちゃったな♪って!!」

……はあ。

「どういう意味でございましょうか…」

あたしが聞くと、マナ先輩はヒラヒラと手を振って苦笑いした。

「いやね、実はさ…。ホラ、このコ、見た目通り…その、中性的?じゃない。だから…」

「…早速、そっちの気のあるヤツに、目ェ付けられたってコトっすか?」

良太が呆れ声で言う。

「講堂前で堂々と口説いてたからね田沢の野郎…」
……あの田沢か。
金持ちの愚息でバカなのに喧嘩だけはムダに強いという、いわゆる「嫌な野郎」。

……そんなシュミがあったのか。