大人っぽい横顔も

綺麗な手も
すらりと伸びた足も

無邪気な印象の笑顔も──


眩しすぎて瞬きも忘れ、鼓動のリズムが早くなる。


その姿に目を奪われたわたしは、その一瞬とも言える僅かな時間で、思いがけず心ごと捕らわれてしまった。


人を好きになるのって、もっと時間がかかるものだって思っていたのに、

たぶん、もう会うこともない人なのに
どこの誰かもわからないのに、


でも、もうどうにもできない。


.....落ちてしまった。

その一瞬で
彼に、恋をしてしまった。