「……それってマジな話?」 「そうよ。カイちゃんはどう思ってくれる?」 確認したオレに、キョウコちゃんは訊き返してきた。 『伝えておきたい』 キョウコちゃんがそう言ったあとに、続けた言葉。 まさかそんな話を聞かされるなんて。そんな未来が有り得るなんて想像もできなかったことで。 だからオレは、アイスティーの中に溶けてゆく氷を見つめたまま呆然としていた。