「ミトちゃん、こっち」
ダイ君に腕を引かれ、人混みを縫いながら歩く。
すれ違う人達は当たり前だけどわたしよりずっと大人で、知らない誰かと目が合うたびに居心地の悪さが増していった。
「なに飲む? って言ってもお酒は飲めないしね。とりあえずなんか持ってくるから待ってて」
ニッコリと笑って歩いていったダイ君の姿もすぐに見えなくなってしまい、わたしは一人、この情景から目を背けるように側にある柵を見つめた。
丸いテーブルに高すぎるイス。
柵の向こうには、1階のフロアで踊る人達でひしめくフロア。
ユウちゃん達もあの中にいるのかな?
ミトも行こ、って誘われたけど、まさかあの中へ入るなんてわたしにはできなくて。ダイ君に誘導されて階段を登ったの。



