Bitter Sweet Kiss



そして土曜の夜、結局来てしまったの。

夜勤のお母さんと、おばあちゃんの家に泊まりがけで遊びに行ったヤマトには内緒で。

でもね。

カズ君やダイ君に連れられて暗い通用口を通りながら、後悔ばかりが募っていく。

やっぱり来るんじゃなかった。
学校にバレたら、どうしよー。
お母さん、ごめんなさい。

繰り返し思う。

そして、開け放たれたドアの向こう。
暗がりを抜け出ると、想像もできなかった光景が広がっていた。

飛び交うカラフルな光の線。
耳をつんざくような音楽。
溢れるような人の群れ。

圧倒され、その場に立ち尽くしてしまった。