20XX年11月27日


昨日は日記書く余裕なかったから今日書く。

とりあえず最悪な一日でした。

家では家で、物忘れの激しい俺に親父がキレてボコボコに殴られた。

「この糞息子が!!!」

「やめて!!!あなたが琉生を殴るからじゃない!!!」

美里と親父の大喧嘩。

俺が原因で喧嘩とかマジやめて。

「じゃあ、琉生が死ねば良いんじゃねぇか?」

「………なに言ってるのよ?」

「こんな手の掛かるガキ死んじまえば良いんだっつってんだよ!!」

「そんなこと言わないで!!」

「そしたらお前だって楽になるだろ?」

親父が俺の前髪を掴んで顔を上げさせた。

「分かるか琉生?お前が生きてたら俺や母さんや貴央…。学校の友達にも迷惑がかかるんだ。」

「………っ」

「お前がいなくなれば、みんな迷惑せずに過ごせるんだよ。お前さえいなくなれば!!!」

殴られたけど痛いなんて思わなかった。

親父は俺にいなくなって欲しいの?

俺がいればみんな迷惑かけてんの?

俺は消えれば良い?死ねばいい?

俺なんていらない?

「琉生に手を出さないでよ!!!約束と違うじゃない!!!」

「うるせぇ!!!」

二人の言い合いは続く。

気付いたら過呼吸なってて、部屋でカッター握って手首切ってた。

貴央に無理矢理止められて我に返った。

いろいろ血まみれでびびった。

もう馬鹿な真似すんなよ?って、貴央が包帯巻いてくれた。

「ごめん、貴央……。」

「いや、別に手当てくらい良いけどさ。自分で自分傷つけるようなことすんな。」

「そ、じゃなくて……。」

「なに?」

「こんな弟でごめんなさい。」

俺がいなきゃ貴央はもっと自由に生きていけたのに。

美里だってこんなに辛い思いはしなくてすんだのに。

親父だって……。

「あんなアル中の言うこと気にすんな。」

「だって……っ」

「お前は俺の大事な弟だよ。」

そう言って貴央が抱きしめてくれたから、めちゃくちゃ泣いた。

久しぶりにあんな泣いたわ。

今日は学校休んで一日中寝てた。

起きたら左手首痛かった。