その日は夢を見た。 「舞――――!」 誰かがあたしの名前を呼んでいる。 誰…?? その人は、向こうから来る光で顔が見えなかった。 でも、声は…きいたことがある。 この声は… 優真だ。 優真…会いたいよ。 でも優真は、どんどん遠ざかって行く。 優真、優真――― あたしは静かに涙を流した。