「そうそう、この前、愛が屋上でイビキかいて、寝てた時の絵だよ!」

 笑いながら、遥はスケッチブックを開き言った。



遥の描く絵は、メッチャ上手い!!



「へ?…ま…まぢ?」

 そんなの、描かないでくれー!!



 引きつりながらも、スケッチブックに目をやる。



口半開きのマヌケな俺…。



気まずっ… 。



アホ面…。



恥ずかしい! /////



「あはははは!

すげー顔」

 顔を両手で覆う。



もう、笑うしかない!



「結構いい出来でしょ?」

 自慢気に、遥は言う。


「あ、はは…そっそうだね」

 スケッチブックを遥から受け取ろうとした時、手が触れ合った。



 その瞬間、スケッチブックを、コンクリの上に落とした。



慌てて拾い上げた。