数日後―リビングに可奈さんと京ちゃんがいた。



その二人の空気は重たい。



何かあったのか?



「ただいま」

そう声をかけると、いつもの二人に戻った気がした。


「お帰り」

と言う可奈さんの表情はどこか曇っている。



「どうしたの?

何かあった?」

俺の問いに、可奈さんはうつむいた。



「可奈…話したほうがいいんじゃないの?」

京ちゃんは低い声で言った。



「もうちょっとしてから…話すつもり」