おいおい…
勝手に話進めるな…
「ちっ、違うよ!あたしもびっくりしたのっ!!」
シ―ン…。
あれ?
「教卓にある名簿見たんじゃないの?乃染美人だしさ」
えっ…
美雪がフォローしてくれた。
最後の一言余計だけど…
みんな、あたしの周りからどんどん帰ってく。
ホッ…
「あっ、美雪ありがとう。」
「ううん。乃染が本当に困ってたみたいだったから」
うう(泣)
優しすぎる…
感動(涙)
「でも、なんで乃染の事知ってたんだろ??」
あたしも今考えてるんだけど…
「でも、なんか知ってる気がするんだよねぇ。」
「えっ!?マヂ!?すごくね?会長と知り合いだったら!!」
あっ、由依…。
「そうだよねぇ。みんな一緒に帰ろう??」
奈菜葉が帰りの支度をしながら笑顔で誘ってきた。
高校初めての下校にみんなと帰れるなんて嬉しいな。
あたしは、完全に浮かれていた。
その瞬間までは…


