「園田せんぱぁい!!」
女子の甘ったるい声にあたしは、だんだん苛々してきた。
うん。うざい…。
「静かにしろっ!!」
あっ…先生。
それでもまだザワザワしていた。
「この学校では……」
部活動の話や、規則の話をしていたけどあたしは、耳に入らなかった。
知ってる…
この人、あたし知ってる!!
あたしが、ボーっと考えてると、
「乃染!!聞いてんのかっ!?」
えっ、えー!?
今、園田先輩、乃染って言った!?
なんで名前知ってるの!?
しかも呼び捨てかいっ!!
いやいや、そこじゃなくて…
え―――っ!?
みんなこっち見てるし…。
「のっ、乃染??」
美雪が驚いた顔であたしの顔をのぞきこんできた。
あたしも、そうとう驚いた顔をしていたのか、
「そういうことなので、楽しい学校生活をおくってください。」
もう、女子はキャ―キャ―していなかった。
それより…


